骨盤が動かせるようになったくると、腰椎を動かしたくなります。
しかし、腰椎は、むやみに動かすと一気に症状が悪化する部位です。
特に、L4-L5、L5-S1は、慎重さが必要です。
あらかじめ、既往歴を聴くのはもちろん、辷り症、分離症、骨棘の具合などを確認するためにレントゲンを持ってきてもらうと良いです。
後弯した腰椎
前弯した腰椎
回旋した腰椎
側弯した腰椎
基本は、
椎間板に負担をかけない。
椎間関節に負担かけない。
この2点です。これさえ守れば、急性期でない限り、危険をおかさず動かすことが可能になります。
さらに、大事な基本があります。それは、
真下に動かそうとしないことです。
後弯した腰椎でも、真下は危険です。逃がし方があるのです。
逃がしつつ、矯正する方法があるのです。
・後弯が矯正されれば、後屈しやすくなります。
・沈んだ前弯を浮かすこと出来れば、前屈しやすくなります。
・回旋を取り除けば、椎間関節症が良くなります。
・回旋を戻して、真横ズレを矯正出来れば、側弯が良くなります。
・椎間孔が広がれば、針金のような起立筋が緩んでくれます。
こんな風に可能性が広がるのです。
慢性腰痛さえ、慢性ではなくなるのです。
そして、しゃがみ方を教えるより、しゃがんでも危険性のない腰椎にして行くのです。
決して、足を曲げてから腰を落とすような行動をしている限り、腰痛はなくなりません。足を伸ばした状態で、普通に床のものを取る動きこそ、日常生活で行える腰椎を固めないための重要な動きなのです。
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