揉みながら骨格をイメージ

骨格治療整体というからには、当たり前に骨格を診ることが出来なければなりません。しかし、骨格から診る癖は、すぐに付くものでもありません。

原因として、骨格の歪みが先なのか、筋肉が先なのか、見定める必要があります。

しかし、急性期なら見分けも付きますが、慢性のものだとどっちとも言い難い場合が多いのです。

 

結局、卵が先か、にわとりが先か、の問題に近いような物です。

つまり、骨格と筋肉の両方を原因として、常に見立てることが必要なのです。

 

筋肉にこだわる治療家は、

筋肉のこだわりが強く、筋肉の緊張さえ取り除けば、すべてのゆがみは改善されると言うかもしれません。

 

骨格にこだわる治療家は、

この骨格の歪みさえとれば、すべての筋肉は正常になると言うかもしれません。

 

どっちが正解なのでしょう?

どっちにしろ、お客は、言われるがまま、そういうものなのだと思い、通い続けるでしょう。良くさえなれば、どちらでもかまわないのですが、3つ問題があります。

① どこまでよくなるか?

② 良くなるまでの期間?

③ 良くなって、その後、悪く戻らない身体になるためには?

この3つを兼ね備えた治療になってくると、筋肉なのか、骨格なのか、重要になってくるのです。

 

筋肉だけで100良くなると言う治療家がいました。

100良くなるのに、30日の期間を要しました。でも、10日で元に戻ってしまいました。

100ー30+10=80点

 

骨格だけで80良くなると言う治療家がいました。

80良くなるのに、20日の期間を要しました。でも、20日で戻ってしまいました。

80-20+20=80点

 

点数をつけるとするとこんな感じでしょうか。

 

そこに、筋肉と骨格の両方で100良くなるという治療家が出てきました。

100良くなるのに10日の期間を要しました。でも、60日で戻ってしまいました。

100-10+60=150点

 

筋肉と骨格の両方から見立て、両方を治療できれば、

1、良くなる度合いが増す

2、治療期間が短い

3、戻りにくい

お客からしてみれば、絶対に、筋肉と骨格の両方を治療できる人を選ぶでしょう。

ですから、常に骨格をイメージして、この歪みは、筋肉だけで充分なのか、それとも、直接矯正して狙った方が早いのか、両方でなければすぐ戻ってしまわないか、などを考え、両方にアプローチできる技術が必要なのです。

ましてや、常にイメージしていなければ、正常の骨格と、歪んだ骨格の区別すらつきません。歪んでいるのに正常だと、嘘を吹き込まれている場合もありますし、さらに、歪む方向へ矯正している治療家もたくさんいます。

 

揉みながら、手が止まらず、次々とその日の骨格、筋肉の状態を伝えられる治療家になるべきなのです。

筋肉治療のための揉みに手を抜く事なく、骨格を的確に見立て、矯正技術も高い治療家を全ての人が目指すべきだと思います。

 

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