柔らかさを追求すれば、弱くなる
深さを追求すれば、痛くなる
このジレンマを解消する方法は、揉みの連動しかありません。
指だけ強くても、リストだけ強くても、肘の伸ばしだけ強くても、体重だけ乗っけても、個々が別々で頑張りすぎては、柔らかさと深さをの両方を得ることは出来ないのです。
順番としては、
1、親指IPの角度調整で、お客様の痛覚を感じ、当たりの微調整しながら、身体に接地(親指IPの角度を体表の筋肉に合わせる)親指IPの使い方はこちら
2、リストを固定し、肘の伸展を利用しながら、親指を筋肉に侵入。(体重はあとから。先に上腕の力で侵入すると、圧迫感を与えない)リストの使い方はこちら
3、お客様が圧迫感を感じないところまで、体重を徐々に掛けて、更に侵入。(自分の親指の感覚と相談しながら、お客様の筋肉の反応をみながら)当たりの大切さはこちら
4、 圧迫感を感じそうなところまで来たら、そこで体重の乗せをストップし、再び肘の伸展を使いより深く侵入。(もう一度の肘の伸展で、深さの最高到達点まで侵入)肘の使い方はこちら
5、リストを尺屈位を強めながら、親指IP関節を伸展させつつ、親指のひらで中を揉む。(深さを保ったまま、IP関節を使い、中を揉む)親指のひらの使い方はこちら
6、リストを橈屈に戻しながら、肘の伸展を緩めつつ、体重も戻す。(戻る時は、お客様の押しつぶされた筋肉が戻ってくるのを感じながら、筋肉がスポンジのように戻ってくるのと同じスピードで柔らかく揉みの力を抜く。)
これが、柔らかさと深さをの両方を兼ね備えた揉み方です。
基本はこれの繰り返しになりますが、繰り返す時にお客様の身体と、親指の接地面が離れないことも重要です。
ずっと途切れることなく、流れるように移動し、また深く入ってゆく揉み。
これが理想です。
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