揉み方で一番重要なのが、
親指のIP関節だとご存じでしょうか?
なぜ治療家にとって、ここの関節が大事なのしょう?
多分、意識さえしたことのない治療家も多いはずです。実際に、私の所のスタッフもIP関節の使い方を教える前に、出来ていた者はいません。それが10年以上の経験者でもです。
重要である理由はたくさんありますが、一番の理由は、角度調整を出来るということです。そう言ってピンとくる方は少ないと思いますが、筋肉との接地面、指の入りの鋭さ、指の入りの柔らかさを調節できるのがこの親指のIP関節なのです。
通常のマッサージや、指圧、按摩では、下の写真のように完全に伸びきった状態で体重を乗せます。
伸びきった状態で、体重を乗せる施術は、一番簡単で、楽な揉み方ですから、ほとんど治療家は、この角度だけでやっていることが多いのです。
少しバリエーションをつけている人は、IP関節は伸びきったまま、手首の撓屈、尺屈と、前腕の回内、回外を使って転がしながら揉んでいます。
これでは、表面の撫でているだけに過ぎません。何一つ筋肉をとらえていないのです。
ここからが大事なポイントです。
下の写真は軽くIP関節を軽く曲げた(約10度)状態です。この角度のまま全体重を乗せるようにならなければなりません。
下の写真は約45度IP関節を曲げた状態です。この角度のままでも全体重を乗せれるようにならなければなりません。
IP関節の角度を0度から90度まで、1度きざみの角度変化を常に調節し、全体重を乗せれるようにならなければならないのです。
細い腱のような硬い部分。
大きくふくらんだ背中の部分。
大きいけど角度を間違えるとすごく痛いふくらはぎ。
その部位その部位で、筋肉は様々な顔をもちます。その全てに対応して揉まなければならないのです。それをもしも無視するようなことがあれば、
「痛くてなにも気持ちよくなかった」
「全然奥の方まで揉んでくれなかった」
「同じ所ばっかり揉まれた」
「押すだけでなにも揉んでくれなかった」
「力は良かったんだけど違った」
という感想を抱かせる事になりかねません。
それどころか、ほぐすという感覚すらつかめていないのです。体重が乗った状態での、IP関節の角度調節を可能にするのが下の写真にある母指球筋です。あなたは合わないと言われたり、揉み返しを与えてしまうと思う方は、このIP関節を自由自在に使いこなせる治療家ではないからです。
私は、片手の親指に全体重を乗せたまま、IP関節を自由な角度の変えられます。
IP関節を駆使することで、深い筋肉まで到達し、到達した深い状態のままで、更に揉むことも出来るようになります。
深層筋に入って、戻るの繰り返しではなく、入った先で、更にもみほぐすと言うことが可能になってくるのです。
このIP関節は、これからも度々出てきますので、今日から意識して、どんな角度でも耐えられる親指にしておいて下さい。
最初は、曲げきった状態と、伸びきった状態でしか耐えられないことに気付きます。自分の腕や太ももで練習するのが良いでしょう。
練習の仕方は次の通りです。
IP関節を90度屈曲して、腕や太ももを強く把握状態にし、そこから、ゆっくり把握を緩めずにIP関節を伸ばして下さい。決して、伸びきらせないで下さい。伸びきる手前で止めて下さい。(その理由は重ね拇指の時にお話します。)
決して、手首と前腕は動かさず、IP関節のみで行って下さい。まずはこの練習です。
毎日毎日来る日も来る日もです。これが出きてきたら、柔らかい足枕などを使って、少し体重をかけてやってみて下さい。
IP関節こそ、必ず究極の揉みへの入り口となります。
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