肘押しではなく、肘揉みです。
ということは、ただ押すのではなく、親指と同様に肘でも筋肉の中で揉むのです。
熟練する事で、指の感覚と同じくらいに肘においても、お客様の感覚を敏感に察知しなければなりません。
肘で揉む時とはどんな時でしょう?
・神経が集まり過敏なところを揉む時
・一気に全体の筋膜をとりたい時
・筋肉の束全体にストレッチをかけたい時
・筋肉の束全体を固定して、関節を動かしたい時
・大きな範囲を骨にぶつけて寄せほぐしたい時
などです。
背骨沿いを肘で揉む場合、腰から、背中の形状に合わせて、肘の角度を調整する必要があります。肘頭だけ使うのではなく、尺骨にほぐしたい筋肉をピタッと沿わせて、筋腹をとらえて、もっていく感じです。
肘の角度を変化させないまま、体重だけ乗せて、グイーッと長押しが主流ですが、それだけでは、ほぐれ具合も軽度です。
お客様が痛くないように、あたりを大事にするのは、指を使った時と全く同じです。
親指の様にIP関節はありませんから、微調整はできません。肘の角度で尺骨の当たる範囲を調整しなければなりません。
肘揉みは、筋肉の束ごと持っていき、ストレッチさせるイメージです。
背骨を使った揉み方の時にブログで紹介しましたが、
肘の場合においても非常に多くの骨を利用して、筋束リリースを行います。
筋束リリースの記事はこちら ↓↓↓
背骨、仙骨、骨盤、上腕骨などの骨を利用して、行うことが多いです。
肘揉みでも、指揉みでも同じなのですが、筋肉に深く入れ込む時に、自分自身が浮かないようにする事が大事になってきます。
肩甲骨の固定です。
肩甲骨を固定するためには、腹筋も必要になってきます。深く強く肘揉みしたい時には、腰を落とし、体重+腹筋を使い、自分の胸腰椎部を沈めていくような感じにすると、あたりも柔らかく深く入っていきます。
そして、一番大事なことは、重いと感じさせないことです。
指の揉み方の基本と同じで、圧迫感を決して与えずに、深く入って、深いところで揉むのです。各部位、各症状に対して、多様するので、指と同じ感覚に仕上がるまで、鍛錬しなければなりません。
肘は危険だからやっちゃいけないという治療家もいますが、それもまた、テクニックがないだけの話です。
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