以前の尺屈位はベーシックとしては、大変必要ですが、更に違う角度が必要になってきます。
上から下へ揉む時や、横から下へ揉む時は良いのですが、狙いによっては、橈屈位や中間位、橈屈掌屈位で、耐えなければならないことも多々あるのです。
①侵入角度が横から上へ揉む場合
②侵入角度が下から上へ揉む場合
③自分がベッドの左手にいて、右側の腰や背中を揉む時(逆サイド側)
④仰向けで頚や斜角筋を揉む時
など、様々な場面で必要となります。リストは、どんな角度でも固定されていること。
体重を乗せても、肘を伸展して更に深く入り込もうと言うときでもぶれることなく支点の役割を果たさなければならないのです。
筋肉の抵抗が少ない場所から侵入するためには、様々な角度が必要になってきます。
その時に重要なのが支点となるリストなのです。そのためには、基本の尺屈位でリストを強くして、撓屈位や撓屈掌屈位を鍛えていくと良いでしょう。
決して逃げずに良い角度をキープできなければ、当たりも悪くなり、力も伝わらないのです。
つまり、お客様が痛くない角度で、上手に深い筋肉を揉むことができないのです。
リストを調節し、様々な角度を駆使できなければ、技術のバリエーションも断たれることになります。
患者や客の立場で考えると、
そこからじゃほぐれないのに、いつも同じ事しかしてくれない。
この人じゃここまでか。
どこか違うところを探そう。
言葉での根本とか、指導とかいいから、もっとちゃんと芯までほぐしてほしい!
私には、そんなお客様の無言の声が聞こえてなりません。
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